リゾートバイト体験

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私が行ったのは富士山でもっとも収容人数の大きい某ホテルです。

山梨県富士吉田市富士山8合目。県境に近かったため、すぐ横は静岡県でした。

朝は5時に起きて6時からの食事の準備、8時くらいまでチェックアウトのお客さんをさばいて

10時ごろまでにベットメイキングとトイレ掃除、ホテル内清掃。

ベットメイキングといっても薄暗い、電気もろくにない3階建てのベット(2階建てのスペースに

無理矢理三段作ってるので頭を打ちまくる、イタイイタイ)に、浮浪者が使うような

汚れきったぺったんこでボロボロの布団を、晴れた日にちょっとだけ干す程度。

掃除機などないのでほうきで砂掃除。面倒がって適当にする人もいますが、

なにぶんベットは狭く昼間でも薄暗いのでお金や日用品がゴロゴロ落ちています。

真面目に掃除するとそれなりにいいこともあるみたいです。

私は3週間の間で、500円近い現金と登山リュックポーチ、飴や新品のタオルなどを

収穫しました。お札が落ちていたこともあるそうですよ。

でもたまに高山病のせいでゲロがあることもあるようです。

10時になったらブルトーザーで荷揚げしてくる荷物をみんなで取りに行きます。

富士山は当然、人間が大荷物を持って上り下りできる場所ではないわけで、

普通の山なら強力(ごうりき)さん(山を荷物持ってあがってくる仕事の人)が歩いて

登ってくるのですが、富士山では強力さんがブルトーザーで荷物を揚げてきます。

だから当然、富士山では物価が地上の3倍ほどになります。

ペットボトルは500円、カレーは1200円、カップラーメンは600円ほど。

食事でも水はついてきません。水も出ないのか!と勘違いしてキレる団体客の

オヤジオバハンがたまにいましたが、水をタダで出せるような環境に一生住んでいれば

いいわけで、そういう人間は富士登山するべきじゃないです。

と思うようなことは、期間中多々ありました。

ベットが狭いと文句を言うお客(富士山に普通のホテルが建てられるか)

食べ物を分ける容器をタダでくれとわめくオヤジ(富士山でタダで渡せるものなんかない)

物価が高いとキレるオバハン(ブルトーザー代いくらすると思ってるんだ)

お湯をくれと言ってきて金を取ると、顔色を変える人(だからタダのものはないんだって)

宿に風呂がないと知って怒鳴るオバハン(ないよ、あるわけがない、水ないんだから)

トイレに手を洗う水がないと言って怒るオバハン(だから・・・水ないんだってば)

日本人観光客は世界一最悪だとの話を聞いたことがありますが、

富士山には世界各地からの登山者、観光客が来るのですが、

トラブルや文句は決まって日本人、しかも40代~60代の人ばかりでしたね。

富士で酒を飲んで騒ぐバカもその世代。高山ではアルコールがものすごくまわりやすいうえ、

酒を飲むと高山病を誘発しやすいので翌日大変な目に遭うことを知らない無知が多い。

高山病なのにバファリンや風邪薬を飲めばいいと思っているバカ日本人も多い。

(高山病は風邪と症状が似ているため風邪と勘違いする無知がいる。また痛み止めを飲むと

体内に空気が送られていないために発生する高山病の症状に気付かず、呼吸を意識的にしなくなるため

体内にさらに空気が送られず、体質によっては脳水腫で死に至ることもある)

外国人や若い人のほうがまだ常識あるってもんです。

で、強力さんにお茶を出して、自分たちも休憩をしたらお昼ごはんの準備。

女子はごはんの準備をし、男子は外でお客にお昼ご飯の勧誘(お昼をうちで食べませんか~)したり

大工仕事をしたりして12時からお昼ごはん。焼印のお客さんも昼間のヒマな時間によく来ます。

それをさばきつつ、13時くらいから台所仕事をしたり大工仕事をしたり、

外で楽器を鳴らして宿を探している登山者を勧誘したり(いやこれは私だけか)

このブログ記事について

このページは、admin_resortbaitoが2008年4月15日 10:03に書いたブログ記事です。

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